会議のあと、議事録づくりに30分から1時間を取られていませんか。文字起こしと要約はAIが得意とする作業で、最初に試す業務としても取り組みやすい分野です。

ただし、サービスによって料金の数え方も得意分野も違います。この記事では公式に公開されている料金を並べ、自社に合うものの選び方を整理します。

この記事でわかること

  • 主要な議事録AIの料金と、料金の数え方の違い
  • 費用をかけずに試す方法
  • 選ぶときに見る4つの基準と、社内で先に決めておくこと

主要サービスの料金を並べる

2026年10月時点の公式サイトの表示です(税込・月額)。料金は改定されるため、契約前に最新情報を確認してください。

サービス・プラン料金特徴
Notta フリー0円文字起こしは月120分まで
Notta プレミアム1,185円(年払い)
1,980円(月払い)
月1,800分。1アカウントあたり
Notta ビジネス2,508円(年払い)
4,180円(月払い)
文字起こし無制限。1アカウントあたり
Rimo Voice プロ4,950円文字起こし無制限・AI要約。1ユーザーあたり
Rimo Voice チーム6,600円プロの機能+チームフォルダで共有。1アカウントあたり
Otolio(旧スマート書記)要問い合わせ初期費用+使った量で決まる。人数では課金しない

出典: Notta 料金プラン / Rimo Voice / Otolio 料金

人数をかけて比べる

NottaとRimo Voiceは1人(1アカウント)ごとの料金です。5人で使えば5倍になります。Otolioは人数ではなく利用量で料金が決まるため、使う人が多い会社ほど比べる価値があります。

5人で使う場合(月額)金額
Notta ビジネス(年払い)12,540円
Rimo Voice チーム33,000円
Otolio利用量による(見積もり)

まず無料で試せる

結論から言うと、いきなり有料契約する必要はありません。

  • Nottaの無料プラン。月120分まで使えます。週1回・30分の定例会議なら1か月は試せる分量です
  • 無料トライアル。Otolioは14日間、全機能を試せます。Nottaのプレミアムにも3日間の無料トライアルがあり、Rimo Voiceも無料で始められます
  • 契約中のツール。Web会議システムに文字起こし機能が付いている場合があります。契約内容を確認してみてください

無料の範囲で実際の会議を録音し、精度を確かめてから決めるのが確実です。

選ぶときに見る4つの基準

基準確かめること
1. 会議の形式対面なら会議室での集音、Web会議なら会議システムとの連携。両方あるなら両対応か
2. 専門用語製品名・取引先名・業界用語を単語登録できるか。建設・製造・医療などは特に重要
3. 要約の自動化文字起こしだけでなく、要約や決定事項の抽出までできるか
4. データの保存先録音と文字データがどこに保存され、どう扱われるか

4つ目は、会議の内容に社外秘が含まれるため特に大事です。判断の目安はAIに入力してはいけない情報の考え方にまとめています。

導入前に社内で決めておくこと

決めること決め方の目安
録音の可否参加者に事前に伝える。社外の方が入る会議は特に確認する
使う会議の範囲まず社内会議のみ。顧客との商談は慣れてから
議事録の確認者AIの出力をそのまま配らず、1人が目を通してから共有する
保存期間録音データをいつ消すかを決めておく

特に1つ目は見落とされがちです。黙って録音すると信頼を損ないます。会議の冒頭で一言伝えるだけで済みます。ルールを文書にするなら生成AI社内ルールのひな形に追記するのが手軽です。

4週間で定着させる進め方

時期やること
1週目無料プランで、担当者1人が定例会議を録音してみる
2週目誤変換が多い自社用語を単語登録する。要約の質を確かめる
3週目会議の冒頭で録音を伝える運用を試す。議事録の確認者を決める
4週目短縮できた時間を測り、有料化するか判断する

ポイントは最初の1か月を1人・1つの会議に絞ることです。全社に一斉展開すると、精度への不満だけが広まりがちです。1人が使いこなしてから広げるほうが、結果的に早く浸透します。

どれくらい時間が減るかの目安

議事録づくりに1回30分、会議が週2回の会社で考えます。

やり方1回あたり年間(週2回)
今(手作業)30分約52時間
AIの下書きを確認・修正するだけになった場合10分約17時間

仮に1回10分で済むようになれば、年間で30時間以上が別の仕事に回せます。Nottaプレミアムの月払い(1,980円)と比べると、判断しやすい数字です。

ほかにAIが効きやすい業務は今日から使えるAI活用例5選に、AIツール全般の選び方はChatGPT・Claude・Geminiの選び方にまとめています。

よくある質問

Q. 方言や訛りがあっても認識しますか。

A. 標準語に比べると精度は落ちます。無料プランで自社の会議を実際に録音し、どの程度使えるかを確かめてから判断してください。

Q. 複数人が同時に話すと聞き取れますか。

A. 苦手です。話者を分けて記録する機能を持つサービスもありますが、1人ずつ話すように進め方を少し変えるだけでも精度は上がります。

Q. 無料プランのまま使い続けてもよいですか。

A. 会議が少なければ問題ありません。月120分を超えるようになった時点で有料を検討すれば十分です。

Q. 誤字が多くて、結局手直しが大変では。

A. 完璧な文字起こしを期待すると失望します。ゼロから書くか、8割できたものを直すかの違いだと考えてください。

まとめ

  • まず無料プランや無料トライアルで、自社の会議で試す
  • NottaとRimo Voiceは1人ごとの料金。人数をかけて比べる
  • 選ぶ基準は会議形式・単語登録・要約・データの保存先の4つ
  • ツールより先に、録音の可否と確認者を社内で決める
  • 週2回の会議なら、年間30時間以上の短縮が見込める

オフィスフジタは岐阜県美濃加茂市を拠点に、岐阜・愛知の中小企業のAI活用を支援しています。どのツールが自社に合うかの選定から、社内ルールづくりまでご相談ください。初回相談は無料です。AIコンサルティングの内容を見る