ホームページリニューアルの費用相場と、失敗しない進め方

「そろそろホームページを作り直したい。でもいくらかかるのか分からない」。見積もりを取ると数十万円から数百万円まで開きがあり、どれが妥当なのか判断しづらいところです。
この記事では相場のデータと費用の内訳を示し、そもそも全面作り直しが必要なのかという見極め方までまとめます。
この記事でわかること
- リニューアル費用の相場と、金額の幅が広い理由
- 全面作り直しが必要なケースと、部分改修で足りるケース
- 公開後にかかり続ける費用と、使える補助金
相場は平均138万円、中央値88万円
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 平均 | 138.2万円 |
| 中央値 | 88.6万円 |
| 発注が多い価格帯 | 10万〜100万円(全体の56%) |
※Web制作の発注データ(2026年版)などをもとにした集計です(出典: お名前.com WEB学園)。
平均と中央値に約50万円の差があるのは、一部の大規模案件が平均を引き上げているためです。中小企業の目安にするなら中央値のほうが実態に近いと考えられます。
金額の幅は「どこまでやるか」で決まる
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 設計 | ページ構成、導線、どんな会社に見せるかの整理 |
| デザイン | 見た目の制作。ページ数で変わる |
| 実装 | デザインを実際のページにする作業 |
| 原稿・写真 | 文章を書く、撮影する。自社で用意すれば削れる |
| 移行 | 既存ページの引っ越し、URLの引き継ぎ |
見積書を比べるときは、この5つのうちどれが含まれているかを確認してください。安い見積もりは原稿と写真が施主支給になっていることが多く、あとから外注すると差が縮まります。
全面作り直しが必要とは限らない
「作り直したい」と考えたら、まず何に困っているかを切り分けてください。
| 困っていること | 必要な対応 |
|---|---|
| スマホで見づらい | 部分改修で対応できる場合がある |
| 問い合わせが来ない | 導線とページ内容の見直し。全面作り直しとは限らない |
| 自分で更新できない | 更新の仕組みだけ入れ替える |
| デザインが古い | 全面リニューアルの検討対象 |
| 事業内容が変わった | 全面リニューアルの検討対象 |
上の3つは、部分的な改修で解決する場合があります。切り分けるだけで、見積もりが数十万円変わることもあります。
公開後にかかり続ける費用
見落とされがちなのが維持費です。同じ集計では、月5,000円〜20,000円が約6割を占めています。
| 期間 | 月5,000円の場合 | 月20,000円の場合 |
|---|---|---|
| 1年 | 6万円 | 24万円 |
| 5年 | 30万円 | 120万円 |
内訳は、サーバー・ドメイン代、更新を頼む場合の保守費、CMS(更新用の管理システム)の利用料などです。初期費用を抑えても維持費が高い契約は、長い目で見ると割高になります。5年分の総額で比べてください。
費用を抑える現実的な方法
値切るより、範囲を調整するほうが確実です。
- ページ数を絞る。アクセスの少ないページは統合するか、いったん見送ります
- 原稿を自社で書く。事業を一番よく知っているのは社内の人です。書きにくい部分だけ相談すれば、費用を抑えつつ内容も濃くなります
- 手持ちの写真を活かす。撮影を依頼すると費用がかかります。社内や現場の写真があれば使えないか相談してください
- 段階的に進める。まずトップと主要ページだけ作り直し、残りは翌年度に回す方法もあります
逆に削らないほうがよいのは設計です。誰に何を伝えるかの整理を省くと、見た目だけ新しいサイトになります。
補助金が使える場合がある
| 制度 | ホームページ制作費の扱い |
|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 「ウェブサイト関連費」として対象になる場合がある。上限や、単独で申請できるかなどの条件は公募回ごとに見直されている |
| デジタル化・AI導入補助金 | 情報発信が目的のホームページ制作は原則として対象外 |
持続化補助金は、2026年10月時点で第20回の公募が案内されています(出典: 小規模事業者持続化補助金 公式サイト)。地域が商工会と商工会議所のどちらの管轄かで窓口が異なるため、最寄りの窓口で確認してください。デジタル化・AI導入補助金についてはIT導入補助金との違いで整理しています。
依頼する前に決めておく3つのこと
| 決めること | 決まっていないと起きること |
|---|---|
| 誰に何をしてほしいサイトか | 採用と問い合わせでは作るページが違う。曖昧なままだと、きれいだが成果の出ないサイトになる |
| 公開後、誰が更新するか | 更新できないサイトは、1年で情報が古くなる |
| 原稿と写真を誰が用意するか | 原稿がそろわないと制作が止まる。スケジュールが遅れる典型的な原因 |
よくある質問
Q. 10万円台の制作は避けるべきですか。
A. 一概には言えません。ページ数が少なく、原稿と写真を自社で用意できるなら妥当な場合もあります。含まれる作業範囲を確認して判断してください。
Q. 何年でリニューアルすべきですか。
A. 年数より、事業内容とサイトの内容が合っているかで判断してください。載せている事業が今と違うなら、年数に関係なく直すべきです。
Q. 見積もりは何社から取ればよいですか。
A. 2〜3社が現実的です。ページ数・原稿の有無・更新方法という同じ条件を伝えないと比較になりません。
Q. 作り直せば問い合わせは増えますか。
A. 見た目を新しくしただけでは増えません。増えるのは、探している人に見つかり、内容が伝わったときです。設計の段階でそこを詰める必要があります。
まとめ
- 相場は平均138万円・中央値88万円。中小企業の目安は中央値
- 金額の幅は作業範囲の違い。見積書は5項目のどこが含まれるかで比べる
- 困りごとによっては部分改修で足りる
- 維持費は月5,000円〜20,000円が約6割。5年分の総額で判断する
- 持続化補助金が使える場合がある。条件は公募回ごとに確認する
オフィスフジタは岐阜県美濃加茂市を拠点に、岐阜・愛知の中小企業のホームページ制作を手がけています。全面リニューアルが必要かどうかの切り分けからご相談ください。ウェブデザインの内容を見る



