【AIニュース】2026年10月14日|国産AI無料開放とCopilot強化の3点

「AIを試したいけれど、まず費用がかかるのが気になります」。岐阜・愛知の経営者からよくいただく声です。10月13日、国産AIが無料で試せるようになり、同じ週にGoogleとMicrosoftも業務向けの大きな更新を出しました。この記事では直近3本のニュースを、自社の業務にどう関係するかという目線で整理します。
この記事でわかること
- 無料で使えるようになった国産AI「Sarashina」で何ができるか
- Googleの新モデル「Gemini 4 Argon」が向いている仕事
- Copilotが販売・会計データを読む「Work IQ」の意味
- 3つのうち、自社が今週触るべきはどれか
1. 国産AI「Sarashina」が無料開放(10月13日)
ソフトバンク傘下のSB Intuitionsが、国産生成AI「Sarashina」の無償ベータ版を公開しました。Googleアカウントがあれば事前申し込みなしで、ブラウザのチャットとAPI(他システムから呼び出す窓口)の両方が使えます。
| モデル | 向いている用途 |
|---|---|
| Sarashina3 mini | 文章生成・対話 |
| Sarashina3 nano | 単純作業の大量・高速処理 |
| Sarashina3 embedding | 社内文書の検索(RAG) |
| Sarashina3 rerank | 検索結果の精度向上 |
| Sarashina3 guard | 入力内容の安全性判定 |
| Sarashina3 translate | 日英・英日の翻訳 |
中小企業にとっての意味: 日本語の社内文書を、有料契約なしで一度試せる点が大きいと考えられます。
今日からできる対応: 議事録か問い合わせメールを1本貼って、要約と翻訳の精度を自分の目で確かめる。ベータ版は利用データが品質向上に使われる可能性があるため、顧客名や金額は伏せて試します。出典: ITmedia NEWS
2. 「Gemini 4 Argon」が一般提供へ
Googleの新しいフロンティアモデルが、有料のPro/Ultra契約者のGeminiアプリでもモデル選択から使えるようになりました。
- 出力上限が6.4万トークンから100万トークンへ拡大
- 得意分野はソフトウェア開発、法務・財務の調査、セキュリティ防衛
- API料金は入力100万トークン2ドル・出力10ドル(導入価格)
中小企業にとっての意味: 短い質問の相手ではなく、長い契約書や年間の数字をまとめて読ませる用途で効くと考えられます。
今日からできる対応: 普段の相談は今のモデルのまま、「半日かかる調べもの」だけArgonに回して差を見る。出典: 窓の杜
3. Copilotが販売・会計データを読む「Work IQ」
Microsoftは9月30日にWork IQのプレビューを開始し、10月を通じて対象を広げています。Dynamics 365やPower Platformの業務データをCopilotとAIエージェントが参照できる仕組みです。
- 対象は販売・カスタマーサービス、Power Apps、10月下旬に会計・業務管理領域
- 課金は利用量に応じたCopilot Credits
- 例: 順調に見える商談と未解決の問い合わせを結びつけ、次の一手を提案
中小企業にとっての意味: メールやTeamsだけでなく、販売・会計の記録まで同じ文脈で扱う方向に進んでいます。
今日からできる対応: 導入判断の前に、自社の顧客・売上データがどこに散らばっているかを棚卸しする。データが整っていない会社ほど効果は出にくいためです。進め方に迷う場合はAI導入コンサルティングでもご相談を承ります。出典: ERP Today
自社はどれから手を付けるか
| 自社の状況 | 今週やること |
|---|---|
| AIがまだ未経験 | Sarashinaを無料で試す |
| すでに日常利用中 | 重い調べものをArgonで検証 |
| Microsoft 365を業務の中心に | データの棚卸しとWork IQの情報収集 |
よくある質問
Q. 無料のベータ版を業務で使って大丈夫ですか
A. 終了時期が未定で、リクエスト数にも制限があります。社外に出せない情報は入れず、試用と割り切るのが安全だと考えられます。
Q. 高性能なモデルに乗り換えるべきですか
A. 必要ありません。難しい一本勝負の仕事だけ使い分けるほうが費用対効果は高くなります。
Q. 利用量に応じた課金は読みにくく不安です
A. まず対象者を数名に絞り、1か月の実績を見てから広げる進め方をおすすめします。
まとめ
- 国産AI「Sarashina」が無料開放。まず試す口実ができた
- Gemini 4 Argonは長い資料・長時間の作業向き
- Work IQでCopilotが基幹データを読む流れに
- 自社データの整理が、どの選択でも前提になる
どれも「まず小さく試す」ことから始められます。自社の業務に合う使い分けは、AI導入コンサルティングでご一緒に設計します。



